*ChocoLate Bomb!!について

もっと早くからファンになって居たかったような気もするし、沼に落ちたあの瞬間がベストタイミングだった気もするし、そんな相反する思いがずっと行ったり来たりしている。

#9月1日はちょこぼの日

本日……と言ってもこれを書く決心が着いたのはもう日付が変わった9月2日であり、これから文章を連ねたり推敲してたりすると更に時間がかかるのだろうが、本項の起稿日たる9月1日は、自分が愛してやまない男性アイドルグループ『*ChocoLate Bomb!!(以下ちょこぼ)』が7人体制となった記念の日である。

この日が記念日となって5年、つまりは研修生であったさっさーさんと渚こうたさんが正式加入し、現体制になってから5年経過したというめでたい日ではあるが、2024年の9月1日、パシフィコ横浜での公演をもってグループとしての活動に一旦終止符を打つ形となる。

いや、なったのだ。まだ自分が実感が湧いていないだけで。

私は最後のライブには行っていない。

オタクとしての自分を、それはそれとして誇りを持っているつもりではあるのだが、それ以上に自分は母親であり、イヤイヤ期全開の幼い娘を伴って、短くても5時間以上かかる旅程を強行する事はほぼ不可能であり、また、長時間実家に預ける事も良しとはしなかった。先日父が過労で倒れたばかりであるし。旦那は土日は基本仕事である。

そんな自分を指して愛が足りない、お前はファンでは無いというオタクも居るのだろうが、まぁそれも一意見としては一理ある。自分にとっては、沢山ある好きなモノの中の一つとして彼らを応援する、その位の距離感が推し活としては丁度良かったのだ。

そういうオタクはきっと他にもいるだろう。願わくばどんな形でも良いからライブの様子やメンバーの想いを知る機会を得られんことを。金を出す準備は出来ている。

ちょこぼとの出会い

この項に辿り着いておいて、まさか「ちょこぼって何?」っていう人はほとんど居ないとは存じるが、念の為に軽く触れておくと、株式会社DDというメンズ地下アイドル事務所に所属する男性アイドルである。

今回は無期限活動休止を気に自分の思いを記録しておきたい趣旨の項であるので前提知識としてはその程度で良い。

とはいえ、ちょこぼ、そして先輩グループのMeseMoa.(以下めせもあ)を単純に地下アイドルという括りに入れても良い物かと言うと議論の余地はあるだろうと思う。

地下アイドルという概念がいつどのようにして生まれたのか、寡聞にしてよくは知らないのだが、この2グループは10年以上前に動画投稿サイト『ニコニコ動画』にて活動していた踊り手達で結成されたグループである。

自分とちょこぼの出会いもまさしくニコニコ動画であった。

元々ニコニコ動画で自分は主にボカロ界隈、歌ってみた界隈を中心に生息していたのだが、大学の友人の影響でヘタリアという国擬人化マンガの魅力にのめり込んだ影響を受けMMD界隈にも興味を持つようになっていた。

その影響で踊ってみた動画もちょこちょこ覗くようになり、そこで出会ったのが『【ちょこぼ】LaLaL危 踊ってみた【オリジナル振付】』という動画だった。

実はれおさんの加入前からちょこぼを知ってたのである。

元々LaLaL危の作曲者である梅とらさんのファンで、梅とらさんの名を有名にした人気シリーズ『四字熟語シリーズ』とは外れておりややマイナーなこの曲のかっこいい振付をしてくれた個性のバラバラなイケメン4人組。

当時……今もであるが、自分は諸事情により自分は『個性のバラバラなイケメン(美少女)“4人組”』概念に滅法弱い。イケメンの前に「面白い」だとか「残念」とかが付くと更に良し。実際ちょこぼ、そして株式会社DDのアイドル達が皆面白くて中には残念な面々もいるということを自分が知るのはそれから5年以上の年月を要するのだが、それはともかく。

自分の好みドンピシャな踊り手グループについて興味湧いた自分は、一通り彼らの投稿動画を漁り、彼らがアイドル活動をしていること、有名踊り手であるいりぽん先生が元メンバーであったことを知った。

ちなみにこの時彼らのオリジナル曲は関心薄かった為スルーしていた。この時、このタイミングで沼に落ちていたら、名実と共に古参オタクを名乗れていたのだろうと思う。

このタイミングでは自分にとってちょこぼは、ちょっと気になる程度の一投稿者であり、自分が知っている曲を踊っていれば見る、といった推し方をしていた。

三次元タレントに関心の無かった学生時代

その後しばらくは、気になる踊り手グループのひとつとして時々活動をYouTubeで見ていた。やがて“れお”さんという腐男子の方が加入し五人グループになったことを知った。自分自身が腐女子であったことから関心を少しもったものの、日常系の動画は見てなかった為、その際はそれ以上で彼らの関心を深めるような事はしてなかった。

当時はまだYouTuberという概念がなく、投稿者が楽しくゲームをしたり戯れたりする動画を見るという感覚が私になかったのだ。

それとその頃からゆじまるさんのInstagramはフォローしていた筈だ。

LALAL危の投稿時はまだ美少年といった相貌だったゆじまるさんが、どんどん美女になる過程をInstagramの投稿写真で見ることに興味があった。

性別の垣根を軽々と飛び越えてしまえる人やキャラクターが昔から好きなのだ。

いつか別項を設けて語りたい癖の1つである。

しかし、自分が三次元の、つまりは実在する人物を推そうという気持ちは、それでも尚当時は芽生えず、漫画作品等でのめり込む程に好きな作品が他に沢山できたこと、2次元オタクの友人に恵まれたこと、Instagramに自分がログイン出来なくなってしまった事から徐々にちょこぼから疎遠になってしまっていた。

とどめとなったのが、更に知らないメンバーが二人追加されたこと。

何となく知っているつもりだった彼等が、完全に知らないものになってしまったようで、それで気持ちが切れてしまった事を覚えている。

そもそも思い返してみればその間に株式会社DDの設立と自主プロデュースだったちょこぼの加入、ミニヤギの白ペンちゃんの期間限定加入、めせもあベイビーズオーディションとチョコベビ加入チャレンジワンマンがあった訳で、何となく知ってたつもりも何も、本当に彼らの事を何も知らなかったというのが本当のところだろう。

せっかく彼らの事を早くから認知していたのだから、早くからもっと応援していれば良かったと、後悔が全く無いかと言えば迷いがあるというのが正直な所だ。

だがしかし、当時から沼に落ちてたら。学生時代に夢中になった漫画や小説と出会えてたのだろうか?

新社会人時代やコロナ禍時代を支えてくれたゲームと出会えてたのだろうか?

同じアニメが好きな縁から仲良くなった大学の友人と友人になれていただろうか?

絵は描いていただろうか?

旦那と結婚しようと思ったか?

何より大切な娘と出会えていたか?

そうタラレバを考えてしまって仕方が無いのだ。

早くから沼に落ちてたら、株式会社DDのアイドル達はきっと素敵な体験をその分くれた事だろう。でも今ある大切な物はきっと得られていなかった。

得られなかった体験と得られた宝物。

ちょこぼの無期限休止はここのジレンマを自分に酷く重く突きつけた。

もっと早く推せていれば。

1度と言わず何度かライブに行ったりする事も出来たかもしれないのに。いやでも今の私を形成するものとの出会いは?というジレンマを。

いっそ沼に落ちず二次オタ貫いていれば良かったのかもしれない。

だがしかし、ちょこぼと再会した切っ掛けとなったのは、奇しくもちょこぼから離れた理由でもあった元研修生の追加メンバーだった。

ちょこぼとの再会

産後、日々愛らしくも憎たらしく成長する娘を育児する中で、今までのように本屋に本を買いに行ったりゲームをする事が難しくなっていた頃。

自分の娯楽の中心は専らYouTubeやニコニコ動画での動画閲覧となっていた。

夜泣きも満足に治まらない娘を抱えながらフルタイムの仕事に復帰した当時の自分に、趣味に脳の容量を割く余裕はなかったからだ。動画流し見くらいが丁度いい。

そんな中、久々に踊ってみた熱が再熱し、その流れでちょこぼの踊ってみたを数年ぶりに再生した。

何となく7人の動画は避けていたのだけど。しかし突然、その曲を知っていた為だったと思うが、追加メンバーのいる動画を見てみようという気になったのである。

【メンバー紹介】スイートマジック 踊ってみた【ちょこぼ&ちょこべび】』

あれ?

この追加メンバーの「渚こうた」さん、見た事あるな???

確か“高校生が踊ってみた”みたいな感じで投稿してて……

それこそいりぽん先生とかとコラボとかもしていて……

思わず“渚こうた”で検索をかけてみた。

ビンゴ。

そのまま勢いで渚こうたさんとさっさーさんの加入後の投稿動画を見漁る。

最初は知ってる曲の踊ってみたや歌ってみたから入り、徐々に知らない曲の踊ってみたにも手を出す。歌声にダンスのジャンル、表情の付け方。ささこた、なんて対象的な2人なのだろうか。

というか自分赤と緑のコンビに弱いんだよなーーーーー(ポケモンのせい)

ちょこぼへの興味が高まってきた最中。

そして遂にちょこぼオリジナル曲に手を出す。

*ChocoLate Bomb!!“Tick-Tack”Music Video

当時もう、サディステイックベイビーも出ていた様な気がする(うろ覚え)が、とにかくこの曲に何か惹かれるものがあった。

軽い気持ちで再生ボタンを押す。

……

……沼です。

無事に沼落ちしました。

個性の出たオシャレスーツ。

夜が似合う大人ソング。

歌上手い!踊り上手い!

ていうか顔が良い!

というか節々でちょこぼ自分の性癖に刺さってくるのなんなん?

ちょこぼで目覚めた性癖も勿論あるとは思うが、元々目覚めていたものにクリティカルヒットしてくる。

……こんなんずるゐ。

そこからオリジナル曲を全部聞き、日常動画も見て各キャラクター性を把握し、株式会社DD箱推しになっていくスピードは坂を転げ落ちる球の如しであった。

そんな中での10周年記念ライブでの活動休止発表。

アイドルにだって人生はあるし、いつか来るとは分かってはいたが、古参にわかから新規オタクと進化し間もない自分にとってはあまりにも早すぎる様に感じる発表であった。

オタクにしてくれて有難う

なんだかんだこの発表が自分はショックだった様で、なんか次の日は体調が悪かった。

まぁそれでも2月から9月にかけて日々を過ごしていくと段々冷静になってくるもので。

あ、全国ツアーで近く来るんだ。これなら何とか自分でも都合付けられそうだな。

ペンラ持ってないな。アイドルのライブ行くの初めてだからな。

活動休止後は皆どうするんだろう。キャス見てみよう。

CD買ってみよう。取り敢えず全国流通盤と最後のアルバム。でも再生出来る機器ないな。近所のセカストに良いのあるかな。

少しずつ心が追いついていく中で、ちょこぼに対する思いは2つ浮かび上がってきた。

1つは早くから推していれば、いやでもタラレバの葛藤。

もう1つは。

株式会社DDという会社に出会わせてくれて有難う。

めせもあにはひょっとしたら、そのうち出会えていたかもしれないが(一応ニコ厨なので)。

実際名前知ってる人いたし。

パンダドラゴンとかReLIT、ナナクロニクル、cosmic!! 、ONEFULL、ラムネ商店街、fixsodia、わんちゃんわんわんねこにゃんにゃん、その他これから株式会社DDに加わるアーティストの皆様。

きっとちょこぼとの出会いが無ければこの方達と出会うことは出来なかった。

いずれも魅力的な人たちばかりだ。

詳しい魅力は話が逸れる為割愛させて頂くが。

アイドルの他にも努力している人達は沢山いるだろうし、勿論素敵なアイドルも沢山この世にはいるだろうが、全員応援することは不可能だ。それでもその中で。

初めてが*ChocoLate Bomb!!というアイドルで本当に良かった。

株式会社DDのアイドルを応援出来て本当に良かった。

たった一度のライブ参戦と、ラスト半年の自宅で応援できる範囲の活動だけで、そう思わせるに十分な実力のグループだと思う。

それだけにパンダドラゴンのメジャーデビューや、MeseMoa.へのつんく♂さんの楽曲提供で株式会社DDが勢い付いたタイミングの今、辞めてしまうのは勿体ないと、新参の自分は思ってしまう。

一方で、アイドル本人や関係者、古参のファンの方々にしか見えてない事情は必ずある筈で、ちょこぼのメンバー達の次の人生を応援したい気持ちもあるのだ。

メンバーのキャスやブログを見ると、今から二年前から解散、無期限活動休止の話が出てたようだ。

この時に、10周年まで頑張ろうとはならずに、じゃあもう解散しましょうともしなっていたら、自分はきっと間に合ってなかった。自分がにわかからオタクに進化した時が、今から1年前とちょっとだから。

自分自身、楽器の演奏者としてだが、人前に立つことが決して楽しさだけでは無いことを、更にそれを1本の職業として成立させること、技術を磨き続ける事の苦しさは僅かながら想像できる。絶対楽しい事ばかりな訳が無い。ましてや自分の見た目やキャラクター性を売りにするアイドルという職業なら尚更。

それでも10年頑張ってくれて有難う。

おかげで私はちょこぼに、株式会社DDに出会う事が出来た。

最後の1番輝いていた瞬間を応援する事が出来た。

活動休止発表から最後のライブを経て、色々考える事はあれど、伝えたい事は感謝しかない。

後はどうか元気で長生きして頂ければそれで。

地味に現実に生きている人間を推すの初めてなのでそういう意味で何が起こるか分からないんだよなと今更恐々としている自分がいて笑う。

応援できたのは本当に少しの間だったが、10年頑張ってくれて有難う。もっと早くにオタクになれなくて申し訳ない。でも色んなアイドル以外の事を好きになっていたから今の自分にとって良い推し方が出来たとも思う。これからも他のアイドルを応援したいと思えるような。また色んなライブに行ってみたいと思えるような。

ちょこぼが活動休止したから、もうアイドルは推さなくて良いかな、じゃなくて、これからも色んなアイドルを応援したいと思えたのはきっとちょこぼさん達が10年頑張ってくれたからだと思う。

本当に有難う御座いました。

これからもずっと大好きです。

またいつか、7人揃うところ見れたらいいなと思います。

一読感謝!

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